Webサイトを世界と繋ぐ:外部データの取得

WEB制作

これまで、JavaScriptの基本的な文法、DOM操作、そして非同期処理の仕組み(Promise, async/await)を学んできました。これらの知識が集約されるのが、「外部APIとの連携」です。

Webサイトを単なる静的な情報源から、リアルタイムな情報を取り込む動的なアプリケーションへと進化させるには、天気予報、ニュース記事、株価情報など、外部サーバーが提供するデータを利用する必要があります。

この外部サーバーとの通信を行うのが、JavaScriptに標準で備わっている**fetch API**です。今回は、async/awaitと組み合わせて、fetch APIを使って外部データを取得し、Webサイトに表示するまでの具体的な手順を解説します。


1. fetch APIの基本:外部サーバーとの約束

fetch APIは、ネットワーク経由でリソース(データ)を取得するための仕組みであり、実行すると必ず**Promise**を返します。これにより、データ取得という時間がかかる非同期処理を、Webサイトをフリーズさせることなく実行できます。

fetchの基本的な使い方

fetch関数は、データを取り込みたいURL(エンドポイント)を引数に取ります。

JavaScript

// GitHubのユーザー情報を取得するAPIエンドポイント
const API_URL = 'https://api.github.com/users/github'; 

fetch(API_URL)
  .then(response => {
    // ステップ1: レスポンス(Responseオブジェクト)を受け取る
    // この時点ではまだデータ本体ではない
    return response.json(); // ステップ2: データをJSON形式に変換する
  })
  .then(data => {
    // ステップ3: 変換された実際のデータ(JavaScriptオブジェクト)を受け取る
    console.log(data);
    console.log("ユーザー名:", data.login);
  })
  .catch(error => {
    // 失敗(ネットワークエラーなど)が発生した場合の処理
    console.error("データ取得エラー:", error);
  });

重要なポイント: fetchが返す最初のPromiseの結果は、データ本体ではなく、ネットワーク通信の結果を示す**Responseオブジェクト**です。データ本体を取り出すには、さらにresponse.json()(またはresponse.text()など)を呼び出す必要があります。このresponse.json()もまたPromiseを返すため、.then()が二重に連なる形になります。


2. async/awaitでシンプルに記述する(推奨)

前のセクションで見たように、.then()が連続する記述は複雑になりがちです。ここで、非同期処理をシンプルにする**async/await**の真価が発揮されます。

async/awaitを使えば、上記の3ステップの処理を、まるで同期処理のように上から順に記述できます。

JavaScript

async function fetchAndDisplayUser() {
  const API_URL = 'https://api.github.com/users/github';
  
  try {
    // ステップ1: fetchの完了を待つ (Responseオブジェクトを取得)
    const response = await fetch(API_URL); 

    // ステップ2: response.json()の完了を待つ (データ本体を取得)
    const userData = await response.json(); 

    // ステップ3: 取得したデータをDOMに表示する
    console.log("アバターURL:", userData.avatar_url);
    document.getElementById('username').textContent = userData.login;

  } catch (error) {
    // fetch自体のネットワークエラーなどをキャッチ
    console.error("API通信に失敗しました:", error);
    document.getElementById('error-message').textContent = 'データを読み込めませんでした。';
  }
}

fetchAndDisplayUser();

3. 実践:取得したデータをDOMに反映させる

外部API連携の最終目的は、取得したデータをWebサイトの見た目(DOM)に反映させることです。

上記の例で取得したuserDataオブジェクトは、前々回で学んだDOM操作の知識を使って簡単に表示できます。

JavaScript

// 取得したデータ
// const userData = { login: "github", avatar_url: "...", ... };

// ユーザー名を表示
document.getElementById('username').textContent = userData.login;

// アバター画像を表示
const avatar = document.getElementById('avatar-img');
avatar.setAttribute('src', userData.avatar_url); 

この一連の流れ(fetchでデータ取得 → awaitで待機 → response.json()でデータに変換 → 取得したデータでDOM操作)こそが、現代のJavaScriptを使った動的Webサイト構築の根幹です。


まとめ:fetchでWebサイトの可能性を広げる

fetch APIは、Webサイトの機能を外部データによって拡張するための最も重要なツールです。

  • fetch: 外部URLにリクエストを送り、Promiseを返す。
  • await response.json(): 取得したResponseからデータ本体(JSON)をJavaScriptオブジェクトに変換する。
  • async/await + try...catch: 非同期処理をシンプルにし、エラー処理を確実にする。

このfetchasync/awaitの組み合わせをマスターすれば、あなたは天気ウィジェット、ニュースフィード、シンプルな検索機能など、Webサイトの可能性を大きく広げる機能を実装できるようになるでしょう。

タイトルとURLをコピーしました