JavaScriptの「道具箱」を整理しよう!

WEB制作

前回の記事で、JavaScriptのイベントリスナーを使ってWebサイトに動きをつける方法を学びましたね。あの時、function() { ... }というカタチでコードをまとめました。これが**「関数」**です。

関数は、特定の仕事をまとめておくための「道具箱」のようなものです。同じ作業を何度も書く手間を省き、コードを整理整頓するのに役立ちます。

この記事では、関数の基本から、その便利さまでを、一緒に見ていきましょう。


関数の基本:レシピを作るように書く

関数は、まるで料理のレシピを作るように書きます。

  1. function:これは「今からレシピを作りますよ」という合図です。
  2. 関数名:レシピの名前をつけます(例:sayHello)。
  3. ():ここに材料(引数)を書きます。
  4. {}:ここにレシピの手順(実行するコード)を書きます。

JavaScript

// 「挨拶をする」というレシピ
function sayHello() {
  console.log("こんにちは!");
}

// レシピを使って料理を作る
sayHello();

sayHello()と書くだけで、{}の中のコードが実行されます。


材料(引数)を使った関数

レシピの中には、材料によって味が変わるものがありますよね。関数も同じで、()の中に「引数(ひきすう)」という形で材料を渡すことができます。

JavaScript

// 名前を材料にして挨拶するレシピ
function sayHelloTo(name) {
  console.log("こんにちは、" + name + "さん!");
}

// レシピに材料を渡して実行
sayHelloTo("太郎"); // 「こんにちは、太郎さん!」と表示
sayHelloTo("花子"); // 「こんにちは、花子さん!」と表示

nameという引数を受け取ることで、一つの関数で複数の人に挨拶ができます。

結果を返す関数

料理が完成したら、お皿に盛り付けて提供しますよね。関数も、計算した結果などを「返す」ことができます。これにはreturnという言葉を使います。

JavaScript

// 2つの数字を足して、結果を返すレシピ
function add(num1, num2) {
  return num1 + num2;
}

// レシピを使って料理を作り、結果を受け取る
let result = add(5, 3); // resultには8が入ります
console.log(result);

returnの後ろに書いたものが、関数の実行結果として戻ってきます。


まとめ:関数でコードをきれいに、そして便利に

関数は、コードを整理して読みやすくするだけでなく、同じコードを何度も書く手間を省いてくれます。

  • コードの再利用:一度書いた関数を何度も使い回すことができます。
  • メンテナンスのしやすさ:もし手順を変えたくなっても、関数の定義を一度書き換えるだけで済みます。

これまでの記事で学んだ「イベントリスナー」と「関数」を組み合わせれば、より複雑なWebサイトの動きも作れるようになります。

JavaScript

// ボタンをクリックしたら、関数を呼び出す
document.getElementById('myButton').addEventListener('click', function() {
  sayHelloTo("読者の皆様");
});
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