起立!気を付け!礼!お願いします!
こんにちは、あるる先生です。
皆さんこんにちはあるる先生です。本日は知念幹人作「傷跡のメッセージ」のレビューをしていきたいと思います。
傷痕のメッセージ
内容紹介
「死んだらすぐに遺体を解剖して欲しいーー」医師の千早が父の遺言に従い遺体を解剖すると胃の内壁に暗号が見つかった。28年前、連続殺人事件の犯人を追うため父が警察をやめたことを知った千早は、病理医の友人・紫織と協力して、胃に刻まれた暗号を読み解こうとする。時を同じくして28年前の事件と酷似した殺人事件が発生。現在と過去で絡み合う謎を、千早と紫織の医師コンビが解き明かす!
出版社:KADOKAWAより
感想
この本は、私の家の本棚にも大切に保管されていますが、実は初めてこの物語に触れたのはオーディオブックを通じてでした。
私が社会人一年目だった頃、職場までの通勤には毎日片道1時間半かかっていました。自家用車での通勤だったため、最初のうちは音楽を聴いていたのですが、毎日同じ曲を繰り返し聴いていると、やはり一か月も経つと少し飽きがきてしまいました。そんな時、何か新しい楽しみ方がないかと探していたところで出会ったのがオーディオブックでした。
最初は半信半疑で聴き始めたのですが、物語が進むにつれてすっかりその世界に引き込まれていきました。もちろん、その後に原作も改めて手に取り、ページをめくりながら物語を再体験しました。紙の本とオーディオブック、それぞれで異なる感動がありました。
この作品の最大の魅力は、何と言っても次々と解明されていく謎と、誰も予想できない驚愕のラストだと思います。物語の展開が進むにつれて少しずつ明らかになる真相に、読者としては息をのむ瞬間が何度も訪れました。そして、ついに物語がクライマックスに達したとき、その結末があまりに予想外で、驚きと興奮で胸が高鳴りました。もし、この難解な謎を解くことができたなら、あなたは間違いなく名探偵と呼べるでしょう。
さらに、この作品で特筆すべきなのは、物語の鍵となる「暗号」の存在です。この暗号が作品全体を通して重要な役割を果たしており、それを解き明かすことができるかどうかが、読者としての挑戦となります。ぜひ、あなた自身でこの暗号に挑んでみてほしいと思います。
また、この作品には、知念幹人さんの他の作品で登場するキャラクターたちが顔を見せています。まず、物語の主役を務める桜井刑事は、知念さんの代表作である天久鷹尾シリーズにも登場しているキャラクターです。そして、天久鷹尾シリーズのファンにはお馴染みの小鳥遊優も名前が挙がっており、さらに『祈りのカルテ』からは諏訪野良太が登場しています。
実は、この作品の初回特典版には「傷痕のメッセージ」と「祈りのカルテ」がクロスオーバーした特別な小説が収録されていました。他の知念幹人さんの作品を読んでいる私にとっては、これらのキャラクターが登場するだけでも大きな喜びでした。知念さんの作品は、それぞれの物語が緻密に組み立てられており、どの作品から読み始めても楽しめるものです。皆さんも、ぜひ一度知念幹人さんの作品を手に取って、その魅力を堪能してみてください!
まとめ
総じて、この本は謎が少しずつ解き明かされていくスリリングな展開と、予想を裏切る衝撃のラストが魅力的な作品です。オーディオブックでの最初の体験から、原作を読むことでさらに深まる物語の魅力に触れることができました。登場キャラクターの繋がりや、巧妙に仕組まれた暗号にも注目しながら、知念幹人さんの他の作品と併せて楽しむことで、より一層この作品の世界に浸ることができるでしょう。ぜひ、手に取ってその魅力を味わってみてください!
では、今回はここまで起立!気を付け!礼!ありがとうございました!